エンジン製作編 [1/4]


モータースポーツをやるなら何だかんだ言って車重に見合ったパワーがあるほうが面白い。
2L化の候補としてトヨタ3S系を一通り検討、今回はタービン装着前提にあえて最軽量ハイメカを選択。
ちょっとぐらい上が回らなくてもバルタイ調整できなくても、どこまで壊さず軽量とパワーを両立できるか、、、
アプローチの1つとして試す価値ありと考えて作り始めました。

まず中古エンジンの調達、計測、洗浄編♪


オリジナルの4Sエンジンはオイル下がり以外トラブルなしで15万キロ使うことができました。若干荒々しいながらも成熟したエンジンでした。

千葉県の中古エンジン屋さんにて買い付け。ヤードはエンジン山積みです。3S-FEは在庫が2機、95年式5万キロ走行を4万円で購入。

自分でトラックから下ろす術があればパレット積みで宅配してくれます。

ガレージからエンジンクレーンを出してピックアップ。

名鉄運輸さんにお世話になりました。

まずバルブクリアランスからチェック。ちょっとスラッジが溜まっていたものの変な磨耗は無し♪

4Sと3Sのブロック、ミッション、、、スタンドに乗っていないと移動するのは大変です。

オイルパン剥がしてクランクケース内確認。目視では特に問題なし。

ピストンを抜いたら子メタル1枚が激しくエグレ。異物噛み込み系と推測。そのまま載せなくて良かった。。。

メタルが逝ってたクランクピンにはやはり僅かな傷。しかし身を削って被害を最小に留めてくれたメタルに感謝。

シリンダー表面など問題なし。クロスハッチもまだまだ残っていました。

ピストンも問題なし。コンロッドボルトがあちゃこちゃ攻撃しないように保護します。

クリアランス確認。逝ってたメタル以外は全て基準値内でした。クランクピンのクリアランス基準値24〜55µm、ジャーナルの基準値15〜34µm(No.1,2,4,5)、25〜44µm(No.3)。プラスチゲージを使ってるうちはまだシロート?

ヘッドからバルブ、スプリング、リフター、コッター全て抜き取り。8x2=16セット、非常にメンドイ作業です。

燃焼室も確認、異常燃焼の形跡やバリなど無し。バルブシートもOK。

1機分の補機類、最もコアな部分はこれくらいですね。

メタルクリーン+熱湯漬け置きでピストンとヘッドを洗浄。

インジェクターとデリバリーパイプとパルセーションダンパーとプレッシャーレギュレータ。赤いのは4S用です。

ピストン氏綺麗になりました。

オイルパンも漬け置き。ただし塗装がやられるので、塗り直さないなら×。

ポート拡大&研磨の準備OK♪

加工前のEXポート。カーボンがまだ若干残ってますが、、ガッツリ削っていきます。吊るし状態はEXマニとの段付きも3mmくらいあり酷いです。

INポート。こちらは表面の粒度がインジェクションの気化効率にも効いてくるので、加工するかしないか、するならどう加工するか悩むところです。

クランクの痛んだピンのラッピング、曲がり修正、シリンダーのホーニングを内燃機屋さんにお願いしました。自前Vブロックと定盤の導入は泣く泣く断念。。

クランクピンはラッピングのみで見事復活(メタル変更無し)、クランクの歪みは約70µmから限りなくゼロまで追い込んで貰いました♪ちゃんと回るエンジンを作るために結構重要なポイントと言われます。修正後も保管方法によって自重でまた曲がってしまうらしいので要注意。

ブロックの運搬などはいつも足車のジムニー頼み。
次は最も地味で手間のかかる加工、研磨、その他下準備編に続きます。

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